Soirée brillante
1955 秋冬 オートクチュール コレクション「Y」ライン
「ソワレ ブリランテ」はシャンパンカラーのシルクサテンでできており、グレーブルーのシルクチュールで覆われていました。これは、ピンクのサテンとブルーのチュールを使用したオリジナルモデルとは全く異なるデザインでした。全体に施された刺繍はルベのメゾンによるもので、刺繍デザインでケージのモチーフが描かれていました。
このドレスがまとう細部まで気を配った凛とした雰囲気は、クリスチャン・ディオールがデザインするドレスや舞踏会のドレスの特徴そのもの。彼にとって「舞踏会のドレスは、魅力、洗練、女性らしさにあふれた、光り輝く女性に変身させてくれるもの」だったのです。真の芸術作品であるこれらの「光のドレス」は、戦後世界に満ちていた、夢と過剰さを表現しています
© Laziz Hamani ; Collection Dior Héritage, Paris ; © Sophie Carre ; © Adrien Dirand