バー1947 春夏 オートクチュール コレクション「コロル」ライン1947 春夏シーズン、「コロル」と「ユイット」の2つのラインがまばゆいばかりの成功を収めました。『Harper’s Bazaar』誌編集長のカーメル・スノーは、こう言い表しました。「親愛なるクリスチャン、これは素晴らしい革命よ!まさにニュールック!」 戦時中の緊縮財政が終わりを告げたこの時期、新たに発見された「バー」スーツの女性らしさに観客たちはすっかり魅せられました。美しい曲線とエレガントなシンプルさが人々の心を捉えたのです。 5つのボタン留めが付いたアイボリーのシャンタンジャケットに、ブラックのウール製プリーツスカートを組み合わせたこのスーツは、当時まだ無名だったピエール・カルダンが、アトリエの責任者として作り上げたものでした。のちにこのスーツは、「ニュールック」のシンボルとなります。ディオールのワードローブを象徴する「バー」スーツは、クチュリエの後継者たちによって何度も再解釈され、モダンさを増しながら継承され続けています。© Laziz Hamani ; © Association Willy Maywald/ADAGP, Paris, 2022 ; © Guy Marineau