ルック 37
2013 春夏 オートクチュール コレクション
「生命の最初の息吹や冬の最初の蕾から、真夏に咲き誇る花々まで。このコレクションでは、季節の豊かさと多様性を追うことができました。 (…中略…) 庭園はこのコレクションにとっての完璧なメタファーであり、コレクションショーの理想的なセットでもありました」。コレクションのプレスリリースにはこう記されていました。
重なりはこのコレクションの製作を支える原則でした。刺繍に適用されたこの戒律は、モデルの動きによってたちまち開花するフラワーモチーフを可能にしました。
ショーが進むにつれて花々の存在感は増し、とうとう全体に刺繍を施したバルーンバックドレスが、アトリエの卓越した技術を証明するかのように開花するのです。
ヴィルツ インターナショナルがデザインを手がけた木々やツゲの生垣に囲まれたセットの中を、モデルたちが堂々と歩きます。ショーが開催された「ジャルダン デ チュイルリー」では、屋内と屋外を隔てる境界線は消え去っていました。
© Laziz Hamani ; © Adrien Dirand