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マダム マルグリットのフィッティングルーム

アトリエのテクニカル ディレクターであるマダム マルグリットは、クリスチャン・ディオールに「クチュール夫人」と呼ばれていました。彼女はスタジオの隣に小さなフィッティングサロンを構えていました。

MARGUERITE CARRE Christian Dior Archives

1948年頃、小さなフィッティングサロンで、モデルのシルヴィーのフィッティングを行うマルグリット・カレ (クリスチャン ディオールのテクニカル ディレクター)。

友人でデコレーターのジョルジュ・ジョフロワを通じて、クリスチャン・ディオールは、パトゥで18年間デザイナーを務めていたマルグリット・カレと知り合いました。ムッシュから「クチュール夫人」と呼ばれ、「ドレスへの情熱は、きっと私のそれと同じくらいだろう」と評された彼女は、メゾンの創設時にメンバーに加わり、テクニカル ディレクターに就任したのです。彼女は、スタジオと彼女が監督するアトリエを繋ぐ重要な存在でした。すべてのプロトタイプは、クリスチャン・ディオールに披露される前に、スタジオの隣の小さな2つのフィッティングルーム内で、まずマダム マルグリットによって確認されました。

MADAME MARGUERITE
「ウォルト、そしてその後のパトゥで培った16年の経験から、素晴らしい技術と知識を身につけました。そのおかげで監修していたトワルの組み方を、縫製師長に説明することができたのです。トワルがスケッチを表現できるレベルに到達したら、それをムッシュ ディオールに見せることにしていました」
Marguerite Carré

30 Avenue Montaigne

モンテーニュ通り30番地の中心部に足を踏み入れてみましょう。「ミツバチがひしめき合う小さな巣箱」のようなこの場所で、75年前にクリスチャン・ディオールの伝説が生まれました。